ライティングデザイナーが見つめる、照明の移り変わり

照明計画の大切さが商業施設でクローズアップされるようになって、20年くらいになるだろうか? もう少しさかのぼって、1970年代の高度経済成長期から現代にかけての照明(=あかり)の歴史を振り返ってみよう。

ライティングデザインの歴史

ライティングデザインの歴史

1970年代……

とにかく成長期、とにかく明るい商業施設がどんどんできる。「他より明るくして!」という照明設計依頼が多かった時代。

1980年代……

オイルショックの影響で、省エネが叫ばれるようになった時代。同時にスポットライトやダウンライトが開発され、配光のコントロールがやりやすくなり、いわゆる「照明デザイナー」が現れ始める。

1990年代……

光源の開発がハイスピードに進み、毎年のように新しい光源が登場。lm/w(ルーメンバーワット)やK(ケルビン)などの言葉が打ち合わせに出てくるようになったのもこの頃。

そして21世紀……

省エネ傾向はますます進み、光源はコンパクトに、そして高効率に進化した。こうして、商業施設の設計で照明器具の存在が気にならなくなってきているのは喜ばしいことだと思う。

照明の未来

LEDの普及

今後、普及が進むのはLED(発光ダイオード)や有機EL。光を自由にコントロールできるLEDや有機ELは、価格の下落によって普及していくだろう。

クリスタルシャンデリアで店舗に個性を

多くの商業施設では没個性の店舗が増えてきた。右を見ても左を見ても、真っ白な壁に真っ白な間接照明という店舗も少なくない。その反動か、シンプルな形状とクロムメッキでクールに輝くクリスタルシャンデリアが売れている。今後は個性が求められる時代になる。

さらに求められる省エネ性能

照明器具は、多くのエネルギーを消費していて、CO2排出量も相当なものだ。これまで以上に省エネが求められていくだろう。省エネは、光源・器具・システムの3つを効率よく組み合わせていくことが重要である。

今、求められるのはライティング(照明)デザイナー

今、求められるのはライティング(照明)デザイナー

ほんの少し前まで、商業施設に使う光源は限られたもので、それぞれの光色と出力によって違いを出すしかなかった。だが最近では、おびただしい数の光源が登場し、それに対応する照明器具も次々と製品化されている。うっかりするとライティングデザイナーの我々も、知らない光源や照明器具が出てきたりするくらいなのだ。

 

本職である我々がそんな状況なのだから、インテリアコーディネーターや建築デザイナーなどの方々にとってはさらに目まぐるしく感じられるだろう。設計業務など、他にもやらなければならないことがたくさんあるのだから。

 

30年前、「照明デザイナー」といえば照明器具のデザインをしていると思われるほどであったが、今ではすっかり職業として市民権を得たように思う。今後の使命は、照明のエキスパートと、インテリアや設計のエキスパートがうまくコラボレーションして、よりよい空間や環境を創造することだろう。

 

今、求められるのはライティング(照明)デザイナー

そして忘れてはならないのが、照明メーカーの存在だ。既製品であれ、特注品であれ、最後はメーカーの製品を使うわけで、ライティングデザイナーもメーカーからのデータがなければ計画を立てられないのである。

 

ライティングデザインスクールは、そんな多くの照明メーカーの理解と協力の上に、コラボレーションで生まれた専門スクールだ。メーカーカタログを教材に使うなど、とにかく現場に近い授業を大切にしている。ぜひ当校で最新の照明デザインを学び、一人前のライティングデザイナーとして世に羽ばたき、さらに照明デザインの可能性を押し広げていってもらいたい。

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